屋根工事・雨漏り修理・太陽光発電のご相談なら創業60年「相談しやすさNo.1の瓦屋さん」甲斐瓦工業(広島県福山市)へどうぞ。

福山市で創業70年 相談しやすさNo.1の瓦屋さん

屋根工事・雨漏り修理全般太陽光発電なら
甲斐瓦工業(広島県福山市)

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相談しやすさNo.1の瓦屋さん

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②安心して暮らす


雨漏り、結露、瓦の飛来・落下、ハチやイタチなどの害虫・害獣被害など、屋根が原因で起こることはさまざまあります。

また、屋根が丈夫でなければ、災害に遭いやすくなります。

一生住む家だから長持ちさせたいし、安心・安全に暮らしていきたいものです。

「応急処置でいいのか、部分的に修理すればいいのか、それとも屋根全体をリフォームしなければいけないのかわからない」
「修理やリフォームのタイミングがわからない」
「どんな工事をすれば問題が解決するのか?」
「どの屋根材にすれば一番安心なのか?」

このページでは、災害やその他の危険から身を守り、安心して暮らす
ためのお役立ち情報をお伝えします。

 

1.家を長持ちさせるために


屋根は家の寿命を大きく左右します。

施工不良や経年劣化によって、屋根は傷んでいきます。

屋根の劣化が進むと、雨漏りしやすくなりますし、屋根の構造が悪いと、結露を起こしたり、イタチやコウモリが屋根裏に入り込んでしまったりします。


ここでは、屋根の寿命を妨げる、それらの原因や対策についてお話しします。

1-1.雨漏りや結露を放ったままにしておくと…

木材は水分や湿気で腐朽します。

雨漏りや結露が起きると、家を支える木材が傷み、それをずっとほったらかしにしていると、次第に腐っていき、家の強度が落ちていきます。

強度が落ちると、家は地震などの災害に弱くなります。天井が落ちたり、家が倒壊したりと、最悪の事態にもなりかねません。

また、湿気でカビが発生して、異臭や健康被害に遭ったり、そのカビがダニを増殖させ、アトピーや呼吸疾患などの二次被害にも発展していきます。

湿気を好むシロアリが発生して、木材や断熱材や電線を蝕み、さらなる大参事を引き起こす場合もあります。


他にも、雨水が電気配線などに当たることで、漏電が起こって電化製品が壊れたり、ひどいと感電や火災につながる可能性もあります。

雨漏りや結露だと思っていたら、別の原因だったケースもあります。


これらの原因を早期に発見して直さないと、後々莫大な費用がかかってしまいかねません。

 



では、雨漏りや結露の原因には、どういったものがあるでしょうか?そして、それらを防ぐにはどうすればよいでしょうか?

1-2.屋根の雨漏り11のケース+1

原因1.瓦の割れ、ズレ

重度の割れ、ズレ

瓦のズレや割れの隙間から雨水が浸み込み、雨漏りを起こします。

ズレや割れがひどいと、大量の雨水が屋内に流れていきます。

1枚2枚なら瓦を差し替えるだけでいいですが、写真のような状態だと、全体を取替えなければいけません。

原因2.棟部の施工不良

しっくいの剥がれ

施工不良で棟部から雨水が侵入するケースです。

よくある2つのケースとして、1つ目が、
隅部の棟瓦の下にある、平瓦の加工の仕方が悪くて起こる雨漏りで、雨水が瓦を伝って屋根地に侵入します。この場合は、いったん棟瓦を解体して、平瓦を加工し直す必要があります。

2つ目が、棟瓦を固定するための葺き土の幅が広すぎて、葺き土が水を呼び込み、崩れて、表面に塗っているしっくいが剥がれるというものです。しっくいが剥がれると、葺き土がぼろぼろ落ちてきて、棟も崩れてきます。葺き土の幅を直さないと、何度しっくいを塗り直しても再発します。葺き土の幅を狭めるには、棟を解体しなければなりません。最近の工法では、葺き土の部分全て漆喰を使用しますので、しっくいの剥がれが起きることはありません。また、乾式工法という、しっくいを使わない工法もあります。

原因3.降り棟の施工不良

降り棟から右に流れている漏水

入母屋屋根に見られる、降り棟の施工不良で雨水が侵入するケースです。

降り棟の、のし瓦を取付ける幅が狭いことで、
雨水が降り棟に侵入して起こります。降り棟を巻き替えしないといけません。

降り棟の重みで屋根地が沈んで、雨漏りを引き起こすこともあります。

原因4.ホコリ、苔などの詰まりによる毛細管現象

ホコリや苔による雨漏り

年々、瓦と瓦の間にホコリや土、コケ、落ち葉などが詰まっていき、隙間がなくなって、雨水を吸いやすくなり(毛細管現象)、雨漏りを引き起こします。屋根勾配(屋根の角度)が緩やかな場合も、雨水が流れにくいため、余計水を吸いやすくなります。

落ち葉や土による雨漏り

対策としては、瓦を取り外して掃除するとか、広範囲にわたる場合は、新しい瓦に替えるなどがあげられます。

修理などでコーキング(接着剤)を使用する場合、塗る位置が悪いと、同様の雨漏りの現象が起きます。

原因5.谷部の銅板や板金の劣化による穴

銅板の穴

昔は屋根の谷部分に銅板を使用していましたが、その銅板が近年の酸性雨で劣化し、穴が開いて雨漏りするというケースです。

応急処置として、開いた穴にコーキング(接着剤)する方法もありますが、その後もさらに劣化は進んでいくので、早めに取り替えた方が良いです。

板金の折れ曲がり

現在は谷部にステンレスを使うのが主流になっていますが、気温の上下で伸縮して折れ曲がり、亀裂ができ、そこから雨漏りするケースも出てきています。

原因6.金属の老朽化、傷、穴

板金のサビ

トタンなどの板金(金属)が老朽化でサビたり、穴が開いたりして雨漏りするケースです。

板金は、ほんの小さな傷が雨漏りの原因になります。傷が小さいようならコーキングや塗装で応急処置する程度で良いでしょう。

写真のように、屋根全体がサビてしまっている場合は、全体をリフォーム(葺き替え)しましょう。

原因7.スレート(コロニアル・カラーベスト)の老朽化、割れ、コケ

スレートの割れ

老朽化でスレート表面が劣化して粉を吹いたり、割れたり、コケが生えたりして、雨漏りにつながります。

2004年以降、有害物質であるアスベストを含むスレートの使用が禁止されましたが、その直後のスレートは耐久性も低く、10年前後で
リフォームを余儀なくされているケースも多々あります。

原因8.トップライトの防水パッキンの劣化、施工不良

トップライト

トップライトのパッキンが朽ちたり、鉛板やアルミに傷や穴ができて雨漏りするというケースです。

トップライトの周りの、施工不良が原因での雨漏りもよくあります。

瓦ならば、トップライトの周りの瓦だけを取り外して、トップライトを修理したり、取替えたりできますが、スレートや板金屋根の場合は、棟からトップライト部分まで、ほぼすべてを取り外さなければ修理できません。

原因9.雨樋の割れ、詰まり、施工不良

落ち葉による雨樋の詰まり

雨樋が割れたり、葉っぱが詰まったりして、大量の雨水が雨樋からこぼれて下屋根の一カ所に落ち、雨漏りするというケースです。

雨樋の施工不良

雨樋の取付け位置が悪く、屋根からの雨水を受け止められなかったり、雨樋の傾斜が取れてなくて、雨水が雨樋を逆流して雨漏りにつながるケースもあります。

雨樋の位置を調節する必要がありますが、付け替えないと直らない場合もあります。

原因10.吹き降り

吹き降りによる雨漏り

吹き降りとは、横から強い雨が降ってくることです。

左の写真は、吹き降りにより、窓のサッシと枠の柱の間から雨水が入り込んだものです。

原因11.太陽光設置後の雨漏り

水が流れる谷部分に穴をあけて固定する
太陽光の金具

太陽光設置後の雨漏りは急増しています。

屋根材に穴をあけたりなど加工する際にヒビを入れ、それが雨漏りにつながったり、防水に使用したコーキングが劣化して、そこから雨水が侵入したりといった具合で起こっています。

また、太陽光と屋根材の隙間に鳥の巣や卵などが入り込み、それが水を吸って雨漏りを引き起こすこともあります。

原因+1.イタチの尿

雨漏りと似た染みの跡が天井につきます。

イタチはほんのわずかな屋根の隙間から入り込み、天井に住み着きます。夜行性で、夜中に天井から足音がします。

イタチの糞尿が天井に浸み込むと、なかなか臭いが取れません。

捕獲や追い出しは困難を極めます。危険なので、専門業者に依頼するのをお勧めします。

追い出し後は屋根裏の清掃、消毒、補修ののち、イタチが入らないよう、隙間をなくすことが必要です。

イタチなどの害獣駆除は、地域によっては各自治体への許可や免許が求められます。

 



雨漏りの原因について、おおまかにですがお伝えしました。

ほんのわずかな隙間からも、水は侵入しますので、しっかりとした施工をすることが大切です。


では次に、結露についてお話しします。

1-3.天井裏の結露6つの原因

雨が降っていないのに雨漏りのような症状が出た場合、結露の可能性が高いです

結露は、室内外で大きな温度差が生じることで起こります。

昔の木造住宅は、家全体の風通しが良いことや、しっくいなどの湿度を調節する建材が使われていたこともあって、結露が起きることはほとんどありませんでした。

近年の、断熱・断湿建材を用いた高気密・高断熱住宅が増えたことで、結露は大きな問題となっています。


結露を完全になくすことは難しいです。1つの対策をするだけではなく、複数の対策をすることが望ましいです。

原因1.気密が不十分

気密とは、空気が入らないように密閉すること、つまり、天井裏と室内の間を、空気が行き来しないよう、天井や壁の隙間をなくすことです。

温かい空気は上昇していく性質があります。また、気温が高いほど、空気中の湿気の量は多くなります。


結露は冬場に多く起こります。

室内の暖房で暖まった空気が、天井や壁をすり抜け、天井裏に昇り、結露が発生します。

原因2.断熱が不十分

断熱とは、家の中と外との熱の出入りをさえぎることです。

夏は外の暑さが室内に入ってこないように、冬は室内の熱が外に漏れないようにすることです。

施工不良や品質の問題で断熱が不十分だと、室内の熱が屋根裏に伝わって結露を生じます。

また、気密や換気がしっかり施されていないと、グラスウールなどの繊維系断熱材の機能は発揮されません。

その他にも、断熱材の表裏の向きを間違えるなど、取付け方を誤ると、内部結露を引き起こします。

原因3.換気が不十分

換気棟(施工中)

屋根裏に換気する部分が少ない、または全くないなど、結露対策がきちんと取られていない場合も結露しやすくなります。

天井裏の温かい空気が換気されず、こもることで、冷たい外気に冷やされ、結露が発生します。

改善策として、屋根の棟部分に換気棟を施し(すでに設置してある場合は増やす)、軒裏やケラバの下に換気口を設けることで、空気の流れる道ができ、熱気が外へ流れていきます。

※夏など、天井裏で熱気がこもることで、その熱が室内にやってきて、冷房の効果を下げたり(光熱費が高くつく)、天井の板に含まれるホルムアルデヒドなどの化学物質が高温により発散され、室内に流れてきて健康被害を及ぼしたりといったケースもあります。

原因4.金属やスレートの屋根材

天井裏の温かい空気が、冷たい外気に冷やされ水滴になり、屋根材の下の、防水シートと下地の間にたまって結露が起こります。

金属屋根(縦葺き)やスレート屋根は、下地との間の空気の層が少なく、乾燥しづらいので、結露がひどくなりやすいです。

さらに金属屋根はその名の通り金属なので、気温の変化を受けやすく、冬場、急激に表面温度が下がるなど、結露しやすくなります。

結露により、金属の裏面は腐食してサビます。下地の合板も腐食し、それが後々雨漏りの原因になりもします。合板自体が湿気に弱いという性質もあります。

屋根の部位でいうと、軒先やケラバ(屋根の端部分)の劣化が多く見られます。

原因5.天井裏を居住空間にしている

人が生活することで湿気が生じ、また、屋根の外からくる熱気や冷気を緩和するスペースがないことから、結露しやすくなります。

原因6.勾配天井の家

勾配天井とは、斜めに設置された天井のことです。本来屋根裏になるスペースを部屋の空間としており、その分屋根裏は狭く、空気層が少ないので、結露しやすくなります。

 



以上、結露の原因をお伝えしました。

経年劣化は止められるものではありませんが、それでも劣化の進行を遅らせることはできますし、雨漏りや結露を早期に発見するすべはあります。

2.災害やその他の危険から身を守るために


家には災害やその他の危険から身を守る機能が不可欠です。とはいえ、経年劣化などで、その機能が徐々に失われていくのも事実です。

1981年(昭和56年)以降の住宅は、構造計算が行われていて、耐震性が確保されてます。ですが、その性能がずっと維持されていくとは言い切れません。

1980年(昭和55年)以前の建物となれば、なおさら強度も心配です。

地震、台風、暴風雨、洪水、豪雪など、いつなんどき起こるかわかりません。

小さな凍害や塩害で屋根材が傷つき、雨漏りを起こして強度が落ちる場合もありますし、屋根の劣化が原因で強度が落ち、最悪屋根自体が倒壊することもあります。

災害を未然に防いだり、被害を最小限にとどめるためには、原因を事前に知り、予防しておくことです。

ここでは、自然災害やその他の危険なケースに対して、瓦・ROOGA(軽量瓦)・スレート・金属(ガルバニウム鋼板等)・太陽光パネル(屋根材一体型)それぞれの長所や短所を比較しながら、安心して暮らすための方法についてお伝えます。

2-1.災害に強い屋根とは?

木造住宅の耐震化の現状

1981年(昭和56年)に建築基準法が改正され、新耐震基準が定められました。

新耐震基準の建物は、震度5強の地震に対しては、ほとんど損傷を生じず、震度6強から震度7の稀な地震に対しては、倒壊などの被害が起きないことを目標として定めています。

我が国の耐震性が不十分な建物は、2013
年(平成25年)の段階で、総数約5200万戸のうち約900万戸(約28%)を占めていると言われています。

近年の大地震でいうと、阪神・淡路大震災においては、1980年(昭和55年)以前の、耐震性が不十分な建築物に多くの被害がありました。

新潟県中越地震では、1980年以前の古い木造住宅に加え、土砂崩れで倒壊した住宅の被害が多く見られました。


熊本地震では、旧耐震基準の建物702棟のうち225棟が倒壊しました。

しかしそれと同時に、新耐震基準の建物1042棟のうち80棟が倒壊しました。新耐震基準の家が倒壊したのは、震度7の大地震が2回起きるという想定外の事態によるものです。

新耐震基準の不完全さが露呈した結果になり、さらなる耐震性の向上が求められるようになっています。

最近では、建物の基礎や内部に装置を取付けて地震の揺れを弱くする「免震」や「制震」が注目されています。

「免震」や「制震」対策をすることで、家が受けるダメージは少なく、余震に強くなります。

地震や台風に対処するには?

築年数の古い建物の中には、構造が弱くてもともと地震に弱かったり、瓦も釘止めや銅線止めしていない場合が多く、台風で瓦が飛んだりといったことがあります。

新しい家も、雨漏りをほったらかしにしていたり、大地震を経験したりすると、次第に建物の強度が弱まっていきます。


なので、そういった弱い建物に関しては、

①耐震補強する(壁を増やす、筋交いを入れる、金具で補強するなど)
②免震・制震装置を取付ける
③軽い屋根材(ROOGA、スレート、金属、屋根材一体型の太陽光など)に替える
④屋根材をきちんと釘止め・銅線止めする
⑤建て替える


などして、耐震・制震性や耐風性を確保します。

建物の構造が弱い場合、
屋根が重いと建物の重心が高くなって、地震で揺れた際に、水平力や降り幅が大きくなるため、建物の倒壊を引き起こす可能性が高まります。

そういった構造の弱い建物に対しては、軽い屋根材に替えることで、耐震性は上がりますが、一番肝心なのは建物の構造であり、構造が弱ければ、いくら軽い屋根材に替えたところで倒壊の危険は残りますので、耐震補強の工事が必要です。

反対に、強度が確保されている建物の場合、ある程度重い屋根の方が耐震性に優れているという研究結果もあるので、どの屋根材が良いと一概に言えないところがあります。

耐震性については、そもそも地盤の強度が大きく関わりますので、いくら補強やリフォームをしても効果がない場合もあります。

新築の場合、建てる前に耐震性の構造計算をしますが、屋根の重さに応じた最低限の耐震性が算出され、重い屋根材には太い柱を使い、軽い屋根材には細い柱を使うといった具合で、どんな重さの屋根材を使おうが、家の耐震性は数値上では同じになります。


ですから、新築では屋根が重いほど骨組みが頑丈になるので、結果、長持ちする家になります。

耐風性において、瓦が飛ぶのは釘止めなどしていないのが原因ですが、スレートや金属の場合は、下地の合板が湿気で腐食しやすいデメリットがあり、合板が弱ることで釘やビスの固定が緩み、それが耐風性の不足につながります。

瓦の耐震性、耐風性に関しては、震度7の大地震や暴風雨にも耐えられる、瓦のガイドライン工法が2001年(平成13年)に制定されました。

防災科学技術研究所(E-ディフェンス)で実施した、実物大の住宅に阪神・淡路大震災クラスの震度を加えた振動実験では、瓦屋根の損傷や崩壊は見られませんでした

とはいえ、屋根の性能を十分発揮させ、長い間維持させるためには、工事業者の腕にかかっています。

地盤の強度、家の構造、施工がしっかりしていれば、地震や台風に強い屋根になります。

屋根材の凍害、塩害、酸性雨について

凍害による瓦の剥離

地震や台風の他にも、小さな自然災害として、凍害や塩害があげられます。

凍害は、屋根材が吸い込んだ水が凍って膨張し、屋根材に亀裂が入ったり、表面が剥げたりする現象です。

凍害に強い屋根材の条件は、硬くて吸水率が低いことです。

昔の瓦は寒いと亀裂や剥離が起きやすかったですが、今の瓦やスレートは、吸水率の低下や強度アップなど、性能が向上しています。凍害試験でも優れた耐寒性能が立証されています。

瓦の中でも、釉薬でコーティングされている釉薬瓦(陶器瓦)は、吸水性が低く、凍害に強いです。

とはいえ、凍害に対しては、瓦やスレートよりも、全く吸水しない金属や、太陽光パネルの方が強いです。




塩害は、海水の塩分で、屋根材の中の鉄分がサビて、屋根材が徐々に崩れていく現象です。

海水が台風などの強い風に運ばれて屋根に付着して起こります。当然、海岸近くで多く起こります。

塩害は、屋根材の重なり部分に発生しやすく、発見されずに雨漏りするケースも多々あります。

また、最近では、年々酸性雨の濃度が強くなっています。酸性雨の被害は日本海側に多く、中国の工業化による大気汚染が原因と言われています。


金属はサビやすいので塩害や酸性雨に弱いですが、板金の中でも、近年主流になっているガルバニウム鋼板は防錆性が高いです。

しかし金属である以上、コーティングが剥げたりすることでサビます。


金属屋根については、各製造メーカーで、沿岸部での設置に塗膜保証を制限したり、保証を出さなかったりする場合もあるので事前の確認が必要です。

太陽光を屋根材にする場合に関しては、パネル周辺の架台が金属なのでサビる可能性があります。架台に関しては、塩害地域は設置不可のパネルメーカーが多いです。

 



以上、災害に強い屋根とはどんなものか、お伝えしました。

では次に、その他の危険について、対処法も兼ねてお話しします。

2-2.その他の危険4つ

危険1.瓦の飛来、落下

土葺き瓦のズレ

瓦が台風などの強風や、自然落下により、飛来・落下するケースです。釘止めしていない瓦がズレたりはずれたりして起こります。

瓦が今にも落ちそうになっていて、真下がちょうど人の通る場所だったり、
道路だったり、または瓦が隣の家に落ちそうだったりする場合は、大参事になる前に、早急に対処することをお勧めします。

写真は古い瓦のズレの例です。昔は瓦を粘土質の土を下に敷いて、押し付けるようにひっつけて取付けしていました(土葺き瓦といいます)。

固定方法はそれだけで、他に釘など使用していないので、土が老朽化して粘着力を失うと、瓦がズレていきます。

写真のような状態からズレを直すには、屋根面全体のリフォーム(葺き替え)が必要です。

危険2.屋根に積もった雪が滑り落ちる

屋根に積もった雪は相当な重量で、それが一度に落ちると、雨樋がはずれたり、植木が折れたり、車やカーポートが壊れたり、人の上に落ちれば最悪死亡することもあります。

隣の家の車やカーポート、植木の上に落ちるケースもあります。

屋根から雪がすべり落ちないよう、雪止め瓦や雪止め金具を取り付けておきましょう。

ただし、豪雪地域は例外です。豪雪地方では、屋根の上に何メートルもの雪が積もり、その重さは数十トンにもなります。

雪おろしのときに邪魔だったり、大量の雪の重みで、雪止め金具が曲がってしまい、役に立たなかったりもします。

なので、豪雪地方では、雪止めをしないケースが多いです。

危険3.害虫、害獣被害

屋根材と野地の間に隙間があると、コウモリが侵入したり、屋根に換気口や通気口などの隙間があると、ハチやイタチが侵入する場合があります。

ハチが侵入すると、屋根裏で巣を作ります。スズメバチなどの危険なハチに刺されると、死に至るケースもあります。

コウモリやイタチは一度ねぐらと決めた場所に定住します。夜行性で夜中に動き、天井から物音がします。

コウモリは単独で行動するオスと、集団で行動するメスといて、メスが住みつくと、鳴き声や羽音も多く、被害は深刻になります。

イタチは繁殖力が強く、これまた数が増えると騒音になります。

コウモリやイタチは同じ場所に糞尿をする修正があり、溜まると悪臭を放ちます。

また、その糞尿に含まれる細菌によって、健康被害をもたらします。イタチの体に寄生するダニ、ノミ、ウイルス、病原菌による健康被害もあります。

イタチの糞尿によって、天井の材木が腐食したり、天井裏から部屋の壁に糞や尿が染み出し、リフォームを余儀なくされるケースもあります。

イタチは繁殖期や警戒時は攻撃的で、近づくと咬みついたり引っかいたりしてきます。傷から菌が入り、感染症をおこしたり、狂犬病を発症してしまう場合もあります。

コウモリやイタチは忌避剤(きひざい)や強い光で屋根裏から追い出します。追い出し後は屋根裏の清掃、消毒、補修ののち、再び侵入しないよう、隙間をなくすことが必要です。

イタチは一度警戒されると、追い出しの難易度が上がります。その上繁殖期や警戒時は攻撃的で、近づくと咬みついたり引っかいたりしてきます。傷から菌が入り、感染症をおこしたり、狂犬病を発症してしまう場合もあるので、害獣駆除の専門業者に相談することをお勧めします。


また、イタチの駆除は、地域によっては各自治体への許可や免許が求められるので注意が必要です。

危険4.スレート材に含まれるアスベスト

アスベストとは、毛髪の5千分の1の細さの繊維状の天然鉱物です。石綿とも呼ばれます。

粘りがあって耐久性が強く、断熱性や吸湿性、耐火性、防音性に優れ、軽くて安価なので、天井や壁の吹き付けなど、多くの建材の成分に使われてきました。

しかし、肺がんや中皮腫の健康被害が出るとして、2004年に禁止されました。

屋根材では、スレートにアスベストを含んだ製品があり、今も屋根に取り付けられたままになっているものも数多くあります。

その安全面についてですが、屋根に取り付けられたままの状態なら、アスベストは飛散しないので害はありません。

ですが、リフォームなどで撤去するときは、割ったり切断したりして飛散します。

撤去の際は周りに飛散しないよう、ネットを張ったり、作業員は防塵マスクを付けるなど、十分配慮して行わなければなりません。廃棄も決められた方法で処分しますので、費用が多くかかります。

スレートを撤去せず、スレートの上に屋根材を重ねて取付けるカバー工法という施工法もあります(屋根材が2
重になるので、その分重くなります)。

アスベストが入っているのかどうかの見分け方ですが、アスベストが禁止された直後に製造されたスレートは、割れやすく、表面も剥離しやすく、もろくて耐久性に欠ける特徴があります。

古いスレートでそのような症状がなければ、アスベスト入りのスレートである可能性は高いです。

 



以上、その他の危険とその対策についてお伝えしました。

災害や危険から身を守るためには、地盤や建物や屋根の状態を知り、早めに対策を講じておくことが必要です。

3.リフォームや修理のタイミング


劣化した屋根は、リフォームや修理をすることで、寿命が延びるだけでなく、災害に強くなります。

反対に、放っておくと急速に傷み、高額な修繕費が必要になる場合もあります。

応急処置で済ますのか、修理するのか、リフォームで屋根全体を葺き替えるのか、屋根の状態やお客さんの要望によって、工事の規模やタイミングは変わります。

状態が悪ければ、すぐに直した方がいいのは当然ですが、予算の関係などで、そうもいかない場合もあります。

保険が適用されて修理費がタダになるケースもあります。

ここでは、工事のタイミングについて、保証や保険のことなども加えてお話しします。

3-1.正確な寿命はわからない

予算の都合などで、「悪い所だけ直してほしい」とか、「なるべく安くしたいので応急処置で済ませてほしい」とか言われるお客さんは多くいます。

古い屋根の場合、悪い箇所を挙げるとキリがないといったことも多く、どことどこを修理するか、判断するのは専門家でもとても難しいです。予算制限がある場合はなおさらです。

「この屋根はあと何年もつのか?」とか、「あと10年もつようにしてくれさえすればいい」などと言われるお客さんもいます。

ですが、屋根があと何年持つかという具体的な数字は出せません。たとえ最大限の応急処置をしても、あと何年は大丈夫、などといった保証もできません。


※これらのことを踏まえていただいた上で、それでもご要望ということでしたら、対応はさせていただきます。

専門業者の立場で言うと

工事のタイミングがわからないというお悩みは多いです。

専門業者の立場で言わせていただくと、少しでも悪い箇所があれば、すぐにでも直すべきです。

今はとりあえず大丈夫でも、いずれガタがきて修理やリフォームの必要が出ますし、劣化が進行すると、メンテナンスのサイクルが徐々に短くなってきます。

何度も何度も毎年のように補修することで、費用が定期的にかかりますし、さらに屋根の劣化で雨漏りしやすくなり、結果、建物自体の寿命を縮め、最悪、室内まで痛めてしまい、余計なコストがかかるということもあり得ます。

ですから、早めに修理やリフォームをする方が、一時的な出費は多少かかっても、後々の工事のトータルコストを安く抑えられますし、安心できる住環境を保てます。

いつ起こるかわからない大災害に対しての予防も考えると、やはりすぐにでも工事すべきです。

屋根材の寿命について

屋根材の寿命は、いろんなサイトで書かれていて、例えばスレートを10年と書いているサイトもあれば、30年と書いているサイトもあります。

屋根材の耐久年数は、実際のところ未知数です。

同じ屋根材でも、作られた時期や気象条件、設置場所やメンテナンスの仕方によって耐久性も変わるので一概には言えません。

例えば、昔の瓦は凍害に弱く剥離しやすいですし、アスベストの使用が禁止された直後のスレートは大変もろいです。

家の構造も昔と違って、高気密・高断熱住宅が主流になっており、それが屋根に影響しないとも限りません。

当社の独断で言うと、スレートが10~20年、ガルバニウム鋼板(金属)が20~30年、瓦が40~60年といったところです。

上記の屋根材の他にも、最近では、太陽光が屋根材としての働きを兼ねる、「屋根材一体型」の太陽光が出てきています。各メーカーともに、10年や15年、中には25年といった長期の保証内容になっています。

なるべく屋根材を長持ちさせるためには、10年経過したあたりから、メンテナンスをしていくことをお勧めします。

定期的なメンテナンスをし、悪い箇所はすぐに直しておくことが、無駄な出費を防ぎ、長持ちさせるために必要です。

 



屋根があと何年持つかという具体的な数字は出せませんが、まだ雨漏りしていなかったとしても、いつか近いうちに漏るだろうという目安はあります。

次に、工事をする目安となる屋根材の症状についてお伝えします。

以下の症状がある場合、屋根の点検をしてもらうことをお勧めします。症状が複数あったり、または広範囲に渡って起きている場合は、悪化する前に、早急に対処しましょう。

金属屋根材については、最近主流になっているガルバニウムを取り上げて説明していきます。

3-2.工事の目安となる屋根材別の症状

1.全屋根材共通の目安

①雨漏り、結露、カビの発生
②雨天に屋根から音がする
③虫害、獣害
④屋根材の飛来・落下の恐れ
⑤地震、台風などの自然災害による損傷
⑥室温の急上昇

2.瓦の目安

瓦は屋根材の中で最も寿命が長く、瓦自体は100年以上もつことも多いですが、下地となる防水シート(ルーフィング)や瓦桟木、野地板が傷んだり、瓦を固定するためのしっくいや葺き土が劣化したりすることで、工事の必要が出てきます。

​以下、工事の目安になります。

①瓦の割れ、欠け、剥離、ズレがある

②しっくいの剥がれ、葺き土の劣化(粘着性がなくなる)
③屋根が波打っている
④棟が傾いている
⑤屋根上に草やコケ、カビが生えている
⑥谷部の板金の劣化

3.スレート(コロニアル・カラーベスト)の目安

主に、スレート自体の劣化と野地板の劣化が目安になります。

塗料が剥がれたり、色あせたりすると、水をはじかなくなって防水性が失われます。そうすると水を吸いやすくなって、藻やコケが発生したり、凍害で割れや剥離を引き起こす原因となります。

また、アスベストを禁止されて以降のスレート屋根は耐久年数が短くなりました。

野地板の劣化に関しては、スレートと野地板の間に隙間がないため、野地板が湿気やすく、劣化につながります。

以下、工事の目安になります。

①スレートの割れ、欠け、剥離、ズレがある
②コケやカビが生えている
③スレート表面が粉を吹いたようにザラザラしている
④スレートが色あせている
⑤スレートが反っている
⑥野地板の劣化
⑦棟部の金物を止める釘が抜けている(風が吹くと異音がする)
⑧棟部の金物を止めるコーキングの劣化
⑨棟部の金物自体の劣化

4.ガルバニウム(金属)の目安

金属も主に、屋根材自体の劣化が目安になります。

塗料が剥がれたり、色あせたりすると、防水性が失われ、サビの発生につながります。

また、金属はほんのわずかな傷が雨漏りにつながります。気温の上下により金属が伸縮して、その際に傷がついたりもします。


野地板の劣化に関してもスレート同様、野地板と金属の間に隙間がないため、野地板が湿気やすく、劣化しやすくなります。

以下、工事の目安になります。

①金属の傷
②金属の色あせ
③サビの発生
④野地板の劣化
⑤釘が抜けている

⑥金属の浮き(固定する部品が緩むと浮き上がり現象が起こる)
⑦コーキングの劣化

 

5.太陽光(屋根材一体型)の目安

太陽光は、発電しなくなった時が目安になります。

ガルバニウム同様、太陽光周辺の架台に傷が入ることで雨漏りが発生します。

以下、工事の目安になります。

①太陽光パネルの故障
②架台の傷
③サビの発生

 



以上、屋根工事をする目安についてお伝えしました。

それでは次に、リフォームや修理をする上で考慮すべき、いろいろな制度についてお話しします。

3-3.保証、補償、保険、補助金などについて5つ

リフォームや修理を考える際、保証、補償、保険、補助金が適用されるかどうかも重要なポイントになります。

国の法律はどんなものがあるか、工事業者や屋根材の製造メーカーによって、どういう施工保証、製品保証、補償があるか、リフォームや修理する上で保険が適用されるか、補助金があるのかなど、事前に確認しておきましょう。

ここでは、保証、補償、保険、補助金の5つのケースについてお話しします。

1.法律による保証

新築住宅においては、2000年(平成12年)以降、品確法の制定により、引き渡しから10年間の「瑕疵担保期間」が義務づけられ、修理や賠償の請求ができるようになりました(保証が10年)。

また、瑕疵担保履行法により、万が一、業者が倒産した場合でも、2000万円までの補修費用の支払いが受けられます。

しかしリフォームや修理の場合、民法637条による瑕疵担保責任期間が1年あるだけ(保証が1年だけ)です。

ですからリフォームや修理の場合は、工事業者や屋根材製造メーカーがどれだけ保証してくれるのかがカギになります。

2.屋根工事業者の施工保証

工事を請け負った業者が出す保証で、欠陥工事があった場合、業者が保証してくれるものです。

保証がある場合も、何年間保証してくれるのか確認しておきましょう。

当社では、お引き渡し後、10年間の施工保証を設けています。欠陥が発見された場合、無償で修理いたします。ただし、自然災害で屋根が損傷した場合は保証の対象外となります。

自然災害に対しては、住宅の火災保険などでの対処になります。

3.屋根材製造メーカーの製品保証

ほとんどの屋根材メーカーは、製品に保証期間を設けています。

マニュアル通りの施工を行っていることを条件に、保証期間内に製品の不具合があった場合、無償で交換してくれます。

製品によって、または同じ製品でも使用している塗料によって、保証期間は異なります。

たいがいの屋根材は10年の製品保証がついています。ガルバニウムや太陽光パネルの中には、25年とか30年とかいった長期保証がついているものもあります。


たとえばスレートやガルバニウムには、製品保証以外に色あせ保証があったり(瓦は色あせないのでありません)、板金には穴あき保証や塗膜保証がついているものもあります。

屋根材選びの際、事前に確認しておきましょう。

※スレートはリフォームの場合、製品保証や色あせ保証がおりません。

3.工事中、工事後の補償(第三者賠償保険)

工事中に事故やトラブルが起こったとき、また、欠陥工事が原因で、工事後に誰かがケガしたり、雨漏りしたりして損害をこうむったときに、きちんと補償してくれるか、工事業者がどういった保険に入っているのか確認しましょう。

4.自然災害の補償(火災保険などによる補償)

屋根や雨樋の損傷を、火災保険などで修理する補償です。火災保険を使って工事費0円で修理することもできます。

自動車保険のように保険金が上がったりすることはありません。


火災以外にも、風災、雪災、雹(ひょう)災に対しての補償があります。屋根が傷んだ原因が、それらの災害によるものでなければ補償されません。

火災や風災か、それとも経年劣化か、日本損害保険協会の鑑定人によって判断されます。よって、全てにおいて補償が適用されるわけではありません。

ですが、経年劣化と思われても十分に火災保険で修理できる可能性はあります。

大して傷んでないからとか、雨漏りしていないからとか思って諦めるのは損です。突風や強風程度でも風災補償の対象になる可能性はあります。

被害を受けてから3年以内に保険会社に保険申請をしなければいけません。申請さえしておけば、あとは期限なしでいつでも修理できます。


申請はお客さんご自身が行います。申請方法は簡単です。当社では申請の案内もしています。

全体の流れとしては以下の通りです。


①工事業者に依頼

②(業者による)屋根調査の実施

③(業者による)屋根調査報告書・見積書の作成

④保険会社へ申請の電話

⑤申請書類を保険会社に提出

⑥(鑑定人による)屋根調査の実施

⑦(保険会社による)被災額の確定、保険金額の決定

⑧(保険会社による)保険金の支払い

⑨(業者による)被災箇所の屋根修理施工

5.耐震改修工事、耐震診断の補助金など

災害時の住宅の被害の軽減するため、木造住宅の耐震工事や耐震診断に要する費用の一部を補助するものです。

ほとんどの市で耐震改修や耐震診断の補助金制度が施工されています。

たとえば福山市では、耐震改修工事に要する費用の3分の1(
上限80万円)、耐震診断に要する費用の3分の2(上限2万円)が補助金としております。

広島県調査の「広島県地震被害想定調査報告書」によれば、福山市内では、中央構造線(石鎚・岡村断層)を震源とする地震をはじめとして、5つの地震が想定され、中央防災会議では、東南海・南海地震による広島県内の被害も想定されています。

阪神・淡路大震災の犠牲者の約8割が住宅の倒壊などによる圧死であったという事実からも、住宅の耐震性を耐震診断により確認し、倒壊の恐れがあれば補強するなどの対策が必要です。

条件としては、


・昭和56年5月31日以前に着工された戸建木造住宅であること
・実際に居住していること構造が木造在来軸組構法であること(ツーバイフォー構法、プレハブ工法は除く)
・地階を除く階数が2以下
・耐震診断の結果、倒壊する可能性が高いこと
・以前同一事業の補助金の交付を受けていないこと

などあります。

 



以上、保証・補償・保険・補助金の制度についてお伝えしました。

ここまでいろいろ屋根材の安全性についてお話ししましたが、実際のところ、どの屋根材が一番安心出来るのでしょうか?

4.一番安心な屋根材は?


欠点のない屋根材はありません。よって、完璧な屋根材など存在しません。

例えば古くて弱い建物には軽量瓦やスレートやガルバニウムを使ったり、瓦を使う場合は建物自体の耐震工事をするなど、欠点を補っていくことが必要になってきます。


ここでは、屋根材を比較した上で、安心出来る屋根材について検証します

4-1.屋根材比較

1.耐用年数
40~60年
軽量瓦ROOGA40~60年
スレート(コロニアル・カラーベスト)10~20年
ガルバニウム(金属)20~30年
太陽光パネル30年以上
2.重量(kg/坪)
140~160kg
軽量瓦ROOGA64~68kg
スレート(コロニアル・カラーベスト)68~81kg
ガルバニウム(金属)19kg
太陽光パネル56~66kg
3.耐風性

施工次第でどの屋根材も問題なし

4.その他デメリット
凍害の可能性
軽量瓦ROOGA特になし
スレート(コロニアル・カラーベスト)結露・凍害の可能性、10~20年周期で塗装の必要
ガルバニウム(金属)結露・塩害の可能性、傷がつきやすい、断熱性に劣る
太陽光パネル他の屋根材に比べて初期費用が高い
5.製品保証(一般的な保証例)
10年
軽量瓦ROOGA10年
スレート(コロニアル・カラーベスト)10年(新築であることが条件)
ガルバニウム(金属)15年(材質によって30年以上の保証もある)
太陽光パネル10年~25年(メーカーによって異なる)
6.価格
【新築の場合】
普通(新築の場合、柱が太くなり家全体の価格は高い)
軽量瓦ROOGAやや高い
スレート(コロニアル・カラーベスト)安い
ガルバニウム(金属)縦葺き:やや安い(断熱材の費用も合わせると高い)
横葺き:やや高い
太陽光パネル高いが、年々投資金額を回収できる
【リフォームの場合】
普通
軽量瓦ROOGAやや高い
スレート
(コロニアル・カラーベスト)
やや安い~高い(屋根地の貼り替え費用がかかる、アスベストを含んだスレートの撤去は高い)
ガルバニウム(金属)普通~高い(屋根地の貼り替え費用がかかる)
太陽光パネル高いが、年々投資金額を回収できる
【トータルコスト】
安い
軽量瓦ROOGAやや安い
スレート(コロニアル・カラーベスト)高い
板金(金属屋根)普通
太陽光パネル安い

4-2.どの屋根材が一番安心か?

屋根材を比較した上で、どの屋根材が一番安心できるのか、それぞれの欠点を見比べながら選びましょう。

新築か既築か、塩害地域か、豪雪地域かなど、設置条件にもよります。

強度に問題ありそうならば、軽い屋根材を選びましょう。1981年以降の建物ならば、強度もしっかりしていますから、耐震の面では普通の瓦もなんら問題はありません。新築ならばなおさら安心です。

建物によって、細い柱を使用している場合もありますから、そういった場合は瓦は使用できません。

塩害地域では、サビにくい屋根材が良いでしょう。最近では、ガルバニウムのように、サビにくい金属屋根材も出てきています(どれだけサビにくいかは未知数ですが)。

豪雪地域ならば、金属が良いでしょう。

ROOGA(軽量瓦)は、価格がやや高いですが、軽くて、少々ハンマーで叩いたくらいでは割れない非常に丈夫な屋根材です。瓦としての耐久性もあります。

軽く、耐久性もある太陽光パネルは、屋根材としてもこれといったデメリットはなく、コストの面で他の屋根材よりも高いですが、投資分を回収してくれますし、今後増えていくであろうおすすめの屋根材です。

まとめ


安心して暮らすための4つのポイントについてお伝えしました。おおまかにまとめると、

・家が傷んでいたらすぐに直す
・雨漏りや結露は二次災害に発展していくので早急に直す
・古い家は耐震診断をして、弱いようなら耐震工事をする
・定期的に
点検やメンテナンスをすることで家を長持ちさせる
・屋根材は、設置条件に合わせて選ぶ
・建物の強度、施工がしっかりしていれば、どんな屋根材でも大丈夫


そうすることで、より安心できる住まいを手に入れることができます。

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